茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術@京都国立近代美術館
写真は樂家の初代長次郎の茶碗を3Dプリンタで複製したもの。
複製でもかっちょいい。
という訳で、京都国立近代美術館で開かれている「茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術」という展覧会を見てきました。泣けます。
京都では2月12日まで。
東京でも3月から開催されるそうです。
展覧会の詳細はHPで。
茶碗については「へうげもの」を読んだ程度の知識しかありませんでしたが、とても感動できる展覧会でした。
パッと見てしまうと茶碗なので、どういう背景があるのか理解するためにも音声ガイドもオススメです。
案内は中谷美紀さんでした。
樂家歴代の茶碗や本阿弥光悦の作品も見ることができます。
光悦の作品は「ぎゃぎゃっ」という感じ。
初代長次郎の作品は千利休の「侘び茶」の精神性を反映させたようなデザインでシンプルです。色彩も黒や土色のような自然な感じです。
「すーん」って感じです。
「へうげもの」の主人公の古田織部の織部焼の派手な感じとは逆のデザインですね。
楽焼はかつて「今焼」と呼ばれていたそうで、各代のそれぞれの時代性を反映させた作品もあり、その辺りが見所かと。
当代の15代樂吉左衞門さんの作品を見て感動。泣けます。
モダンという言葉で解説されていましたが、現代的なデザイン性で茶碗でありながら、現代芸術作品を見たときのような気分になれます。
言葉では説明し難いので、実物を見てください、ぜひ。